阿佐ヶ谷スパイダース「MAKOTO」を見てきました。

culture

阿佐ヶ谷スパイダースは、前身の前身くらいからずっと好きな劇団です。

でも、最近は芝居を見ること自体遠のいていて、阿佐ヶ谷スパイダースも久しぶりでした。

今回はお盆の時期ということと、劇場が家の近くだったこともあり、久々に行ってみることにしました。

阿佐ヶ谷スパイダース Vol.26 『MAKOTO』

もう26回も公演してるんだ・・・(年月の流れ・・・)

「この哀しみをエネルギーに代替せよ」というキャッチフレーズが気になるポスターです。

主演は、猫のホテルの中村まことさん。

公演名と同じ名前ですね。

公表されているあらすじ

医療事故で妻を失った自称漫画家。
失意の漫画家は妻との思い出を燃やしてゆく。
すると思い出は消えるが、代わりに強大な腕力が漲り次々と怪事件を起こしてゆく。
愛国心溢れる漫画家の言う通り、その悲しみは日本のエネルギーに代わるのか。
破天荒の漫画家と彼を取り巻く市井の人々と家族の物語。

物語は、とある長屋の玄関前でうろつく親子3人の会話から始まります。

その長屋に住んでいるとある人に会うために来たのに、留守だったので玄関の外で待っているのです。

ある人というのは、医療事故で妻を失った自称漫画家です。

漫画家の彼は、訪ねてきた親子の旦那さんの電話で、5ヶ月前に亡くなった奥さんが医療事故だったことを知ってしまいました。

医療事故だと知ったところから、漫画家の彼の心境に変化が生じ始めます。

彼を苦しめているのは、妻との思い出。その思い出をなくすために、いろいろな行動を起こします。

やり場のない悲しみ、怒り、苦しみ。思い出せば思い出すほど愛おしく、故に、さらに加速する悲しみ。

そのやるせない思いが引き起こす行動が少し変わっていて、おかしくて、狂気を帯びているけど一生懸命。

カタルシスだらけの物語でした。

演出はとても演劇的。シンプルな舞台装置と小道具で、最大限にその場の状況を表す演出がすごく面白かったです。

* * * * *

あらすじを読んで、堅くシリアスな物語を想像していました。

しかし、やぱり阿佐ヶ谷スパイダースというか。軽やかでコミカル、そしてそこはかとない狂気を孕んでいて非常に面白いお芝居でした。

* * * * *

阿佐ヶ谷スパイダースの最近のことを何も知らなかったのですが、この公演が「新生・阿佐ヶ谷スパイダース」の1回目になるようです。

何が変わったんだろ?って思ったのですが、劇団化したみたいです。

そう言えば以前は劇団員という制度はとっていなかったですよね。

劇団化するということは、同じ団員といろいろなお芝居を作り上げていくということでしょうか。

中山祐一朗さんなど昔からの馴染みの方もいらっしゃいますが、20代の若手の人もいて、これからが楽しみになりました。