たとえば、高額な買い物をするとき。
たとえば、人生を左右するような決断をするとき。
そんなときに、ネットの口コミ情報を頼りにする人も多いと思います。
そこまで大げさじゃなくても、どの映画を見に行こうかとか、友達とのランチをどこにしようかとか、いい美容院はないかなとか、ちょっと何かを調べたいときに、口コミを読んで判断することも多いと思います。
しかし、世の中にはそういった人たちの行為を逆手に取って、やらせの口コミを書き込む悪い人も多々存在します。
私も実際、とある企業で働いていたときに、やらせの口コミを書くように指示されたことがあります。
最初は上司の指示に従い口コミする準備をしていたのですが、寸前のところで上司から指示の変更があり、なんとかこの犯罪まがいの仕事をせずに済みました。
本当に良かったです・・・。
そのときに準備した内容をもとに、どんな口コミの細工が存在するかをお伝えしようと思います。
ちなみに、口コミが本物かどうかを見極めるのは、非常に困難です。
それだけ、企業も巧みにやっています。
なので、これが全てではないし、むしろ、本物の口コミをヤラセと勘違いしてしまうこともあると思います。
できれば、この記事は「参考程度に」読んでいただけると嬉しいです。
そして、他にも口コミのヤラセ方法をご存知のかたは、もっと暴露していってほしいです。
みんなで、ほんとうの口コミを守りましょう。
投稿が1件しかない
まず、投稿日が2〜3ヶ月以上経っていることが、判断の基準です。
投稿日が近いと、たまたま最近始めたた人という可能性もありますからね。
特に、GoogleMapの場合にこの法則があてはまります。
Yahoo!知恵袋の場合は、たとえ1件しか質問や回答がなかったとしても、Yahoo!知恵袋で誰にも言えない悩みを打ち明けたい、という人もいるでしょうから一概には言えません。
GoogleMapに口コミするまでにはある程度準備が必要なので、その準備を行ったのにもかかわらず、1件しか投稿しないということは、そのお店によっぽど思い入れがあるということだと思います。
たとえば、常連さんがそのお店を盛り上げるために、一肌脱いでコメントを送ったということもあるでしょう。
その場合は、熱が入って、具体的、かつ親しみのあるコメントになると思います。
具体的だけど、どこか客観的・・・というコメントは、一旦距離をおいて見てみたほうが良いかもしれません。
全国の同じようなお店の口コミを書いている。
お金をもらって口コミを書く代行業者もあるようです。
とある整体院は、営業中に「Googleマップの口コミを載せませんか」という電話が突然かかってきたのですが、お断りしたところ、そのすぐ後に何者かに低評価をつけられてしまったそうです。
↓これが、言われもなく悪い評価をつけられた口コミ
低評価を付けた人の別のお店のクチコミを見たところ、
目黒(東京)と梅島(東京)と御殿場(静岡)の歯医者に行き、
仙台と福島でマッサージをし、
浜松(静岡)の泌尿器科に通い、神楽坂(東京)で白内障の手術を受け
・・・と、ずいぶん楽しいことになっています。笑。
例えば、なかなか治らない体の不調があって、全国の名医に診てもらいに行く、という構図なら納得がいきますけど、明らかに違いますよね。
普通は、そのお店に書かれたコメントしか見ないですから、こんな矛盾があっても大した問題にはならないのでしょう。でも、一度わかってしまったら・・・そのお店自体が信用できなくなってしまいませんか?
極端にいいコメント、極端に悪いコメントを付けている人は、面倒でも、他のお店でどんなクチコミをしているのかを、確認してみるといいと思います。
複数の投稿があるが、投稿日が全て同日か近い日
クチコミ代行業者はわかりやすくていいと思うのですが、自作自演の場合はもっと巧妙です。
1件しかないとやはり怪しいので、カモフラージュのために別のお店に評価をつけていたりします。
一つの指標として、「複数あるコメントの投稿日が全部同じ日、もしくは近い日」を確認するといいと思います。
とはいえ、気まぐれな人が何となくその日だけ口コミをしてみた、ということもありえますから、判断は難しいところですが・・・。
Yahoo!知恵袋で、明らかにベストだと思えない回答にベストアンサーをつけている。
こちらも見極めが難しいと思います。
なぜなら、その答えがベストかどうかというのは主観が入ってくるからです。
でも例えば、「美味しいカレーの作り方を教えてください」という質問に対して、「どこそこのカレー屋が出しているレトルトカレーは美味しいですよ」という答えがベストアンサーに選ばれていたとしたら、なにか腑に落ちない感じがしませんか?

たとえがあんまりよくないですね・・・。笑。
ここでは例でカレーを出しましたが、実際は、エステなどの美容関係がYahoo!のやらせでは多いような気がします。
直接的に「おすすめのエステサロンを教えてください!」という内容の回答で書かれているお店などはヤラセの可能性は低いです。
それよりも、「自宅で毎日二の腕のマッサージをしているのにぜんぜん細くなりません。どうしたらいいですか?」というような質問に、おすすめのお店がベストアンサーとして選ばれていたりしたら怪しいです。
本当に微妙な差なのですが。
まず、「おすすめのエステサロンを〜」という質問って、その質問自体がヤラセ?ステマ?という感じを受けますよね。
だから、業者はこのようなわかりやすい質問は絶対にしません。
もっと巧妙に仕掛けてきます。
そこで指標になるのが、「ベストアンサー以外の答えにどのようなものがあるか」ということです。
質問とベストアンサーを鵜呑みにするのではなく、「この質問は、どのような意図でされているか」「その答えは本当にベストアンサーとして適切か」ということを常に考える必要があるのです。
・・・大変ですね。(-_-;)
質問と答えが「ヤラセのため」という目的で結び付けられるような関係だなと感じたら、その直感を信じてみましょう。
まとめ
某企業でクチコミのヤラセ指示を受けて、未遂に終わったとはいえ、モヤモヤしたものが残った記憶があったので、今回記事にしてみました。
ヤラセになぜこんなに嫌悪感を抱くのかというと、それを参考に行動を起こそうと思っているユーザーをバカにしている行為だと思うからです。
クチコミは、そのお店を利用したユーザーがなんの見返りもなく、好意で提供してもらうものでなければ意味がないと思います。
自分のお店が素晴らしいのであれば、堂々と広告すればいいだけです。
アフィリエイターやブロガー、インフルエンサーに拡散してもらうという手もあります。
もちろん、それだけでは集客がうまくいかない世の中なのかもしれません。
でも、真摯に向き合っていれば、絶対にいいお客さんがついてきてくれて、本当の口コミも増えると思うのです。
コザカシイ手を使わずに、正々堂々と商売をして行ってほしいと思うこの頃です。